規程を作るには?コピペの時代だからこそ問われる価値観と選択センス。
昨日書いたソーシャルメディアガイドラインの続編的な投稿でもあるのですが、
おそらくですね、規程やガイドラインと言われるものっていっぱいインターネットで公開されているので、もはやゼロから作ることって少ないと思います。皆無に近いかも。就業規則などの規程以外にも、契約書関係もそうですね。
目次
アウトプット(名)は体を表す
会社の”性格”が浮彫な契約書
前職では法務周りも管轄だったので簡単な契約書のチェックをやっていました。受託事業もやっていた時代もあったので、クライアントからの基本契約書や業務委託契約書が大量にありました。ファイリングがわかりやすくなっていなかったので、やり直しをするために目を通してたんですね。
だいたいは似たような条項と内容なんですが、似たようなフォーマットだからこそ、その会社の価値観やセンスがとても表れていておもしろくって気づけば結局全部目を通していました。
何かあったら何がなんでもお前のせいだ!!的な内容の会社もあれば、何かあったらお互い協力しあって一緒に解決していきましょう。という会社もあったり。
契約書なので前者が多いのは理解できますが、後者の会社のファンになったことは事実です。
結構すごいこと言ってるなあという契約書もあるのですが、そういうものだ!と割りきっているのか、持ってきた人は読んでいないのか、、、その辺りも見えてくるものがありますね。
コピペの時代だからこそ問われる価値観と選択センス
「規程やガイドラインがあったほうがいいよね。」となれば、「就業規則」や「ソーシャルメディアガイドライン」といったテキストでググることになると思います。そうするとたくさん出てきますので、その中からどれを参考(選択)として、どう肉付け(変更)していくかはまさに会社の価値観が問われます。
リスクヘッジばかりを全面に押し出すと、相手側への配慮のない文章となり、抑圧の関係にもなってしまいます。そういった意味で、昨日ご紹介した「ソーシャルメディアガイドライン」はいろんなバランスが上手く取れていて、これを選択した会社の価値観を表すのかなと。
規程やガイドラインの作り方
じゃあどうやって作っていくの?
ざっくり2つの方法があります。
1.社内で作成する。
特にはじめて規程やガイドラインを作る会社は他社のものを参考にして、自社らしさを出していくのがよいかと思います。私が考える5つのステップはこちら。
- 作りたい規程を複数(ググって)見てみる。10個くらいあれば十分かと。
- どういったテイストが自社にしっくりくるか検討する。文章の作り方や伝え方など。
- 折り込みたい内容を反映させる。
- 他社が採用している内容で「いいな」と思うものを自社に合うような言葉や表現に変えて反映させてみる。
- 全体を見て調整。
注:決してコピペを推奨しているわけではありませんが、ホリエモンの考え方はかなり賛成です。
2.社労士さんに依頼する
立ち上がったばかりの会社や労務担当者がいない会社は時間をとることが難しいため、社労士さんに依頼するという選択肢もありますが、丸投げ状態だと作ってくれたものが「正」となり、本当に自社に合ったものなのかどうかがよくわからないまま進んでいく可能性がゼロではありません。
とてもよくコミュニケーションをとりながら作成していけば問題ありませんが、一度作成して労基署に届出した就業規則を変更するには変更手続きのステップを踏む必要があるので、ただ書き換えてしまえばいいというわけにはいきません。
上記1.の方法を社労士さんと一緒にできるとベストかと。
まとめ
「そんなところにこだわってる時間はない!」という気持ちも”今となっては”とてもわかりますが、会社を表すものとなるので納得のいくものを作っていきたいですね。