今年の年末調整を乗り切るためにやっておきたい事前準備とは?
このブログを前回更新したのは昨年の1月でした。。最近は、SmartHR mag. というメディアで書いていることが多いのですが、元労務担当者としての思想強めな話になっていきそうな予感がしてるので、個人ブログのこちらに書いていこうかと思います。
なおこのブログは、15年以上の人事労務経験を元に、実務担当者目線で書いているものです。「法令×現場運用」をいかにして効率良く、従業員に対しても自身の知識経験を福利厚生のようにメリットとして提供できるか、ということを常日頃から考えている者が発信させていただいております。
ということを予めご承知置きいただけますと🙏
さて、本題ですが、
今年の年末調整はちょっと大変です。配偶者控除の改正があり、紙も増えますし、配偶者を扶養する場合は従業員本人の収入要件が加わります。
今まで以上に混乱を招くのではと予想しており、それをいかにしてスマートに乗り切るのかが人事労務担当者の腕の見せどころ💪となっております。
スマートに乗り切るためには事前の準備が必要! 「まだ9月」なんて言っていてはいられません。シーズンが到来する前にやっておける事前準備をどこまでやっていたかどうかで、シーズン中のバタバタが防げるかも。
ということで、8月末からTwitterでティップスをつぶやいておりましたので、それをまとめていこうと思います。
8月がもう終わる!ちょっと早いかもですが、ジーズン終わるまで年末調整に関するティップスをつぶやいていこうと思います。全国の労務担当者に届け〜!
— 副島智子 | TomokoSoejima (@tomosoe) 2018年8月29日
まずは源泉徴収票!
言われる前がカッコいい!
【労務担当者向け】労務イベント的には落ち着いている今のうちに、今年の退職者に源泉徴収票を送ってしまいましょう!今年は法改正あってワタワタするはず。忙しくなる前に、言われる前に送っちゃお!
— 副島智子 | TomokoSoejima (@tomosoe) 2018年8月29日
今年の法改正はこちら。https://t.co/RBkkOy6X9r
意外に人事労務担当者でも知らない方いらっしゃいます。今のうちに知っておこ!
転職した方は「前職の源泉徴収票出して!」と言われる理由、ご存知ですか?
— 副島智子 | TomokoSoejima (@tomosoe) 2018年8月29日
年末調整って前職の今年の給与も含めた年収額で計算する必要があるんです。
なので前職の源泉徴収票が出せないと年末調整ができないので自分で確定申告しないといけなくなってしまいます!手元にあるか確認を。#年末調整
今年1月入社の方がいる場合は要注意。給与が翌月払いの会社だった場合、今年の源泉徴収票を持っているはず。
前職の給与が翌月払いの場合は、昨年12月に退職していると1月に給与が振り込まれているはずです。そうすると、1ヶ月分だけの「平成30年分」の源泉徴収票が発行されているはずなので、それは必ず提出しましょう。#年末調整
— 副島智子 | TomokoSoejima (@tomosoe) 2018年8月30日
この罠、意外にあります! 昨年の弊社では30名くらいの従業員の中で、年末調整やっちゃってる源泉徴収票を持ってる中途入社者が2名いました。
【年末調整ティップス】9月の今のうちにやっておくとよいこと。中途入社の社員からすでに源泉徴収票を提出してもらっている場合、「給与所得控除後の金額」「所得控除の合計額」に金額が入っていないことをご確認ください。そこに金額が入っている=年末調整が行われてしまっている源泉徴収票です。続く pic.twitter.com/57wrZEA8mv
— 副島智子 | TomokoSoejima (@tomosoe) 2018年9月4日
どうして退職者の源泉徴収票がこうなってしまうのかは謎です。。。
その源泉徴収票を「前職分」として自社で年末調整をしてしまうと、所得税の計算がおかしくなってしまいます。「給与所得控除後の金額」「所得控除の合計額」に金額が入っている源泉徴収票が提出されている場合は従業員本人を通じて、前職に間違いなのか、本当に年末調整やってしまっているのか確認を!
— 副島智子 | TomokoSoejima (@tomosoe) 2018年9月4日
まとめ
9月の今からでもできることは、中途入社者・退職者の源泉徴収票の回収・送付です。地味ですが、今のうちからの対応、声かけは後々の業務に効いてきますよ〜。おすすめです。